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ギリシャ風車




11月15日。
小豆島の道の駅・オリーブ公園に居る。日本で初めてオリーブを栽培した土地に拓かれた公園である。南面する斜面にギリシャ風の景色を造り出している。その主役は勿論オリーブである。銀灰色のさざ波に大理石を模した白色の建物を配している。青い空、白い建物、銀灰色のオリーブ、それに煌めく海。これらがエーゲ海の風景を現している。
穫り残した黒い実、銀のレースの陰にオニックス首輪の珠が遺されている。足元の実を口にする。小指の先ほどの実、初めて手にした生きたオリーブは艶やかだ。プチ。葡萄のような感触の次に葡萄のような甘さを期待したが、さわしが不充分な柿のような弱い渋みが舌の側面に拡がり、その上を微かな油が覆った。鰯のオリーブ漬けの味である。

三角の帆をかざしたギリシャ風車。軽やかな風車だ。溢れる親しみで招いている少女のように、エーゲ海の青い空に手を振るようだ。

今夜はオリーブの林のあずま屋にテントを張った。
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テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用

初めて買ったお土産

自転車で100名山の旅を始めて9年目で、今年の予定が終ったので残すは九州だけになった。
自転車旅行ではパンフレット一枚でも取るか取らないかを悩む程に重さには神経質になる。お土産の重量に計画が押し潰されては元も仔も無いので、私はお土産を買った事が無い。
9年目にして初めて買ったお土産との出会いを紹介します。
今朝、剣山に登りました。山頂は0℃、霧氷が幻想的でした。登山口の見の越から吉野川沿いの貞光までは標高差1350mです。国道438は急傾斜でついつい高速走行になって指の冷たさは感覚麻痺が起こす程で、腹のすき具合よりは指の痛さに耐えられず、兎に角、温かいうどんの鉢を持ちたい気持ちたい一心で手打ちうどん屋に飛び込んだ。
20代の若夫婦が二人で営む手打ちうどん屋。まあ、うどんは、この程度のうどんなら埼玉にもある、まだまだ鍛練が必要というのが私の意見だ。
旦那はUターン、奥さんは旦那が京都で獲得した純粋の京都美人。だしは穏やかな甘味を効かせて私好みの関西風だ。きっと奥さんの味付けだ。

前置きが長くなったが土産はゆず唐辛子である。テーブルに有ったものを少しうどんに入れた。柚子の香りの豊かなこと、町で見る柚子こしょうは緑色だが、ここのは十分に熟した柚子を使うのでオレンジ色をしている。
きっと、ゆずの材料費が高くついているだろうと気になったが、近くの道の駅の売店では大きな柚子が6個で200円でミカンよりも安い。あれだけの香りを引き出す為に大量の柚子を使えるのは地の利が効いているのだ。

ここの柚子唐辛子は、男性が親指と人差し指で輪を作った程度の小さな小さな瓶に入って500円だ。少し高いかも知れないが一瓶買って、ふと、不安になった。もし、この瓶を食べてしまうと…後が無い…。「店の名前や電話が判る名刺が欲しい」と、思わず口から出ていた。

店の名前は「田舎で暮らそうよ」きっと旦那が奥さんを口説いた決めセリフだったんだ。inakade.jp 覗いて下さい。

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猫に お接待

しまなみ海道を渡って四国に入りました。
今治城のお堀に面した東屋がこの夜のホテルです。目の前にはライトアップされた真っ白い天守閣が昼間以上に存在感を魅せます。櫓の一つには堀の水面に反射させた光を当てて、壁面に微妙な模様が揺れ動きます。
今治城の堀は海水が引き込まれる設計がされたと聞いたことがあります。築城当時はともかく、今では完全に町中に取り込まれてしまったお堀は海に繋がっているのか?と懐疑的でしたが、明け方になるとボラがハイジャンプするパシャン、パシャンという水音が響きます。やはり、お堀は不思議な水路によって今も海に繋がっているのでしょう。

話の本題です。
東屋のテーブルでコンビニ弁当の晩飯を食べていると猫が寄って来ます。私は元来、鳩や猫に餌を遣ることは反対です。従って、知らぬ顔で飯を終えて寛いでいると、バイクに 乗って同年輩の男性がやってきて、猫に餌を与え始めました。一つの食器には餌を、もう一つ容器には水を入れました。
私は喉から出そうな餌やり反対を押さえて見ていました。「白ちゃんは今日は何処へ行った。来ないのか」と黒猫に優しく話し掛けています。
猫の世話が終わって私の荷物満載の自転車旅行の話の合間に、5km程離れた自宅から日に二回、餌やりに来る。そして、猫が食べ終る2時間後に食器と食べ散らかしを片付けにふた再び来る、と話された。話をしている今の時刻は既に9時近い、そうすると片付けの時間は11時、もう夜中に近い。そんな時間に猫の食い散らかしを片付ける為だけに5kmをバイクを走らせて来れるものだろうか、それも年中、と懐疑的に聴いていた。
そして翌朝、果して自転車のハンドルに、コンビニおにぎりと手紙が入った袋がぶらさげられていた。手紙には、良く今治に来てくれた、と温かい言葉が繋がって綴られていた。東屋で小一時間話した他人にお茶とおにぎりを贈るのもお接待なのだと納得して有難く頂いた。

そして翌朝、鳩に餌を与える若い夫婦連れがいた。東京でなら、きっと問題になる風景だ。しかし、ここは四国、お大師さんの「お四国」、旅人の私に「良く来てくれました」 「良いご縁をありがとうございました」と心底言えるお四国の人の心には、旅人にも猫にも鳩にも区別の無いお接待だと納得した。
楽しい四国の旅が始まった。先ずは、石鎚山。続いて剣山に 登る。

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大峰山はいいな~(その2)

10月9日に大峰山に登ってから、その夜は道の駅・黒滝の四畳半ほどのバス待合室で寝た。東吉野といわれるこの地方も過疎化に追い討ちをかけた自家用車の普及でバス路線は次々と廃止になった。バス会社の路線バスは最寄の下市口駅から主要経路の拠点を繋ぐだけで、その先の村々へは自治体が運行するデマンドバスがカバーする。私が泊まった立派なバス停も、路線バスとデマンドバスとを乗り継ぐ客の為に作られている。

久しぶりにサッシの引き戸がキッチリと外気の冷たさを防いでくれる建物に寝られることになった。そして、ベンチを集めてベッドを作りシュラフに入って寝に着いた。

真夜中を過ぎた頃、連日のテント暮らしに代わって久しぶりに建物で寝る安心感がもたらしてくれた気持ちの良い爆睡の中に、ふと引き戸の戸車が砂粒を噛んで軋む微かな音に意識が戻った。ガラス戸の向こうの駐車場の街灯の薄明かりを背にして、まさに待合室に入らんとする男のシルエットが浮かんでいた。
静かな夜に、沸騰した血液の激流が血管の壁や鼓膜を激しく叩く音が体内に満ち溢れた。一瞬、防御体制をとろうとした。ところが私のシュラフはファスナーが無いので咄嗟に立ち上がれない。暫く息を殺して、薄目の陰から男の一挙手一投足を見守った。
「ベンチを一つくれへんか」関西人の私の耳に聞き馴染んだ大阪弁で話し掛けてきた。どうやら第一撃で危害を加えようという訳では無いようだ。それでも、私の血管の激流はなおも激しかった。

ベンチを一つ譲ること、それをシュラフから抜け出す絶好の機会として身体の自由を獲得した。横臥のシュラフの中から低い目線で男を見上げて固まっていたが、シュラフから脱出して身体の自由と視線の同等を得たので気持ちの焦りは薄まったが血流はなおも警戒を解かなかった。

男のシルエットからは工場で被る鍔付きの作業帽に作業服の上下のようだ。薄明かりを背景にしたモノトーンの中では色は定かでないが、それらは、何故か私は白に近い淡いグレーに違いないと確信した。淡いグレーの作業服は最もありふれた、日頃最も目にする物が浮かんだに過ぎないかもしれないが、その結果を再度吟味する考えは浮かばなかった。一つでも不安の対象を解決して、少しでも落ち着きたい防衛本能がそれ以上に検討すべき課題を見付けていた。
作業帽を被った男はお椀状に形成された真っ白いマスクをしている。暗闇のモノトーンの中で極限の明るさを持つ真っ白いマスクはそれだけが影絵の中に浮かんだ。咳一つしない男が、冬でもないのに、マスクをする第一の理由が頭をかすめるとその一瞬で身体は固まった。
私の方に数歩近寄った男の距離が一層血流をかき乱した。男はベンチを一つ部屋の反対側へ引きづり、そして、私に横顔を見せて帽子を脱いだ。丸刈りというよりは暗闇の微かな光すら反射するスキンヘッドだった。そして彼が口に掛けたお椀型のマスクを両手でおもむろに持ち上げるのを緊張しなから見守った。脱ぐものと思ったマスクは彼の前頭部に固定された。スキンヘッドと椀型のマスクは役小角とか「カラス天狗」を確信させた。

今、眼前の奇異な人物は何者か。

男はベンチに横になって、真夜中に大阪から自転車で6時間もかけて走って来た理由を話始めた。私はこの様子を見て、今すぐ危害を加えられることは無いだろうと、少しは緊張のレベルを下げた。


大阪の町工場で日払いで働き、妻子は無い。酒もタバコ吸わず、幾らかの金を手にすると自転車に荷物を積んで大峰に入るのが唯一の趣味というか、生きるたった一つな目的になっている。少なくても、こんな生活を30年は続けている。それも夏冬構わずに。今回は二週間分の食料を用意して来た。そして、年に20~30回は大峰に入っていると言うのを聞いて、ふと、それでは年中、ほとんど山に住んでいるよいなものではないか、と問い掛けると、男は山に住みたいと言った。
男は、弥山川沿いの林道の奥に気に入った所があって、毎回そこへ通っているが、同じ林道で工事をする作業員が鎖ゲートを越えるのを嫌がるので、作業員が出てくる7時迄にゲートを越える必要があるので、ここを4時前には出ないといけないから、少し仮眠をとる、と左腕を枕にして私に背を向けた。


歳はどうやら60才を3つ4つ出ているようだ。私よりは若いとはいえ、男は体力の衰えを、昔は大阪から3時間で来れたのに、今は倍の6時間も掛かるようになったと表した。

しかし、最も重要なテーマ、なぜ、そこまでして大峰に通うのかを最後まで語らなかったし、私も、男と話した1時間余りの間に、その訳を聴けなかった。
そして、私はシュラフに入って、次に目が覚めたのは男が出て行くところだった。


それにしても、自転車で100名山の旅を始めて9年間に、約8~900日は寝泊まりしているが、今夜は最もスリリングで緊張させられた一夜だった。

おわり



大峰では、まだまだ不思議な体験をした。
20年前の11月下旬の奥駆道で、ミゾレが降る凍てつく夕暮れに出会った若者の話は機会が有ればお伝えしたい。、

テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用

大峰山は良いな~(その1)




大峰奥駆道は私が一番好きな山域だ。深い森。何にもまして世界遺産にも登録された長い歴史がある修験の道の霊気が満ちている。森羅万象、一木一草にも神仏が宿るかと思われる深い森だ。

今も主峰の山上が岳を含む領域は女人禁制を守っている。また、太古の辻以南は今も滅多に他人に会うことも無い静かな道だ。
私も吉野の柳の渡から熊野への縦走を数度も楽しんが、関東に移り住んだ今になって、十数年振りに弥山と八経ケ岳に登る機会に恵まれたのも百名山のご利益だ。

強調文10月8日、大峰山登山へ行者還(ぎょうじゃかえり)トンネル西口の横の登山口を目指して国道309に入った。奈良県には300番台が付いた「これでも国道か?」がまま在るが、国道309も廃屋の間をそろりと入るような林道ではないかと見間違いそうな道だった。最初の1kmまでは川沿いのなだらかな道。この先は三度、沢から離れる折り返ごとに15~18%の急坂を繰り返しながら高度を稼ぐ。この間は押し上げるのが一杯一杯で時速2km程しか出ないので、今日中に行者還トンネル迄たどり着けるか心配した。
4.2kmで少し太い沢を渡る所から勾配は5%混じりの7~8%になって、どうにか乗り進めるようになった。
11時45分、苦闘3時間30分で標高差850m、10.2kmのアプローチは終わった。一昨日の大台ヶ原登山道の20km標高差1200mのほとんどを6時間以上掛かって押し上げた経験がやはり自信になった。

行者還トンネルは照明は無いが舗装の状態は良く、まっすぐなので向こう側の出口が進行方向をガイドしてくれる。自転車の前照灯だけ有れば不安無く走れる。

西口に向かって左側すぐにはトンネルの湧水を集める枡に綺麗な水が溢れている。この貴重な情報は前夜泊った公園で出逢った大阪から来たの大台ヶ原サイクルクライマーからの情報だ。この水を得て、西口の駐車場横の草むらにテントを張った。そして、家を出てから二週間以上過ぎたが一度もシュラフを干していない事に気付いて、この日の残りの時間はそれに当てた。

9日。7時前に登山カードをポストに入れて歩き始める。先を行く同年輩と問わず語りに互いの山の話になった。鳥取県からのH氏。夏冬を問わず、毎年5~6回は大峰山に通っているとか、大峰山の地形のみならず草木に関しても多彩な話を聞かせて頂いた。H氏も私同様、いや私以上に大峰の静けさを愛しておられた。また、同氏は大山の救助活動にも参加され、山菜、キノコの季節に行方不明が多いとの事だった。八経ケ岳の山頂で、鹿の食害防止のネットの内側ではオオヤマレンゲの回復が見られるが、往時のような隆盛を見るのはなかなかだろうとも話された。そして、ツエルトの入ったザックを担ぐと「ひょっとすると大山で出会えるかもしれませんね」と、奥駆道の奥へと進んで行かれた。是非、大山でお目にかかりたいものだ。

弥山(みせん)山頂で一時を過ごしてから登山口に下って、天川川合の町角の食堂で温かいうどんを食べた。主人言うに、既に三代目とか、実に弥山からの川と洞川(どろかわ)からの川が合流する橋の袂にその店はあった。大きなアゲが印象的だった。

更に、自転車を駆って道の駅黒滝に着いた。今日はここで寝る積もりだ。良く手入れされた芝生と南欧風のオレンジ色の丸瓦が吉野の山奥とのミスマッチを思わせない道の駅だ。
おわり

その夜の ドキッとする話は(その2)へ。

テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

しんどかった大台ヶ原



自動車では何度も来たが自転車では初挑戦。
前夜は道の駅、杉の湯横の川上町の行政センターの屋根付き駐車場に泊まった。駐車場に着くやいなや強い雨に襲われ間一髪だった。
6時に道の駅をでる。星が輝いて、ひとまず安心です。
国道169は奈良県と熊野を結ぶが大台ヶ原は、その中央にある。道の駅を出ると長いトンネルが連続する。ほとんどは片側に歩道がある。今日は大台ヶ原クライムロードレースがあるので参加者車道を飛ばして行く。

私が自転車に股がって走れるのは勾配が5%まで、7%では長くは乗れず10%を超えると、乗ると疲労が急増して、その後の進行にも影響が大きいので、勾配計が10%を超えるとさっさと下りて押す。
国道169でも数ヶ所は押したが大台ヶ原登山ロードに入ると、自転車に乗れる所のほうが少なくほとんど押して上った。この道にはガードレールに大台ヶ原駐車場を起点とした距離表示があるので、100mずつ距離が短くなるのを楽しみにして押し続けた。
途中路肩で休み休み、どうにか着いたが駐車場は超満員、道路にも溢れている。
最高峰朝日が岳に行く。軽く散策道を30分程歩き、最後に階段を上ると頂上の展望台だ。三角点は展望台に圧倒されて哀れにも押し潰されている。登山者にとっては三角点は貴重なターゲットだが、観光客には違う見方か三角点の上に立つなど目に余る。
駐車場はキャンピングカーや自動車泊は良いがキャンプは禁止である。
深田久弥氏が登った大台ヶ原は今は無く、そこは観光地になっていた。
ああしんどい大台ヶ原だった。

明日は大峰山を目指すが、一日目は、またまた自転車押しで終るだろう。

テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

リベンジ 伊吹山



2011年の自転車旅行は恵那山を皮切りに木曽駒、御嶽、乗鞍岳など一連の旅の最後に伊吹山を予定した。
三ノ宮のバス停でビバークして五合目迄登ったが、その先はガスが深くて登頂を断念した。天気図からは秋雨前線が覆い被さって2~3日は回復が望めないのと長旅の疲れから雨宿り持久戦に持ち込む気力が無くて旅を打ちきった。そんな訳で今年2012年の100名山伊吹山がスタートになった。
やっと見つけたコンビニで行動食用のパンを買って、三ノ宮登山口のバス停でビバーク。3時半には月に薄くベールが掛かっていたが雲は無い。出発は6時。高層雲の下に台風の前兆の黒雲が南の空を覆い始めた。関ヶ原の谷を挟んだ山の谷筋には白い雲が張り付きだした。
四合迄は怪しかった黒雲は五合目あたりでは東に流れて薄日が射した。気合を入れて八合目の急登をこなして登頂した。不思議なことに九合目が無い?見落としたのか?
山頂で記念撮影していると、直下の売店の若い女性が「シャッターはおしますから、何時でも良い時に声を掛けて下さい」と、親切な言葉を頂いた。この記念写真がそれである。
ホットコーヒーを呑みながら私と同世代の売店主?の男性と旅と山の話を楽しんだ。この店には若い男性も居るから、あの女性は若奥さんかも? 実に気持ちの良い親切な方だった。店を出て下り始めと、先の女性が追って来て「伊吹山名産のヨモギ入りの当店オリジナルです」と、煎餅の小袋を差し出された。

伊吹山の中腹ではパラセーリングの講習が行われて、上級者になると三合目辺りから舞い上がるのが見えた。
伊吹山は昨年のリベンジという以上に楽しい登山だった。

私のもう一つの楽しみは山スキーだ。関西人のホームグランドといえる比良山の全山スキー縦走は私の課題の一つだ。昨年2月には花折峠から木戸峠までツアーしたが、その先を偵察する予定だ。
今夕からは台風の余波の雨になるそうだ。それまでには湖西線の高架下に逃げ込みたい。急いで琵琶湖大橋を目指すが、遂に雨に捕まった。強い風に逆らって大橋をクリアすると、橋のすぐ近くに道の駅が在った。おまけに大型スーパーまで徒歩10分弱。この分なら、例え雨停滞が長引ても不十分は無いので、道の駅の階段下にグランドシートを広げシュラフに入った。
今日明日は道の駅で雨停滞をする予定だ。
次回は2泊3日の比良山縦走をレポートする。

テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

2012自転車で100名山

9月28日出発。いよいよ近畿、中国、四国への旅の始まりだ。69歳の体力と意志を評価する機会である。

最初の目的地、伊吹山迄は約500kmである。ここ2、3日は少し気温が下がったので一日当たり100km走行を予定する。その為に真夏にも一日100kmランのトレーニングを積んだ。
一日目は小田原城の藤棚駐車場。ここは毎年お世話になる。小さな庇しか無いので雨はしのげない。約120km走った。

次は、問題の箱根である。昨年は、殆どずっと押し続け。こんなしんどい自転車旅はもう止めよう、と何度も思いながらようやく越した箱根峠だった。この醜態がトレーニングの必要性を再認識させた。そのかいがあって、今年は時々は、押したが殆ど乗り越えた。昨年の醜態は年齢からのダメージではなく、単に一年間の生活態度の表れだった。まだ、行ける。旅から帰っても今年もトレーニングを頑張ろうと思った。目的の富士川大橋下の定宿で爆睡。

浜松では、昨年見つけた風呂屋が発見できず。ショック。公園の水道でタオルを絞って身体を拭きました。シャンプーは特に気持ち良かった。
旅では私の自転車旅行に注目されて、自転車旅行をしたい若者とも話をする。一方、堅実な人生を歩まれた方との話は非常楽しい。今朝、散歩に来られたMさん。お歳は多分同じ位だろう。人を使っての日々のご苦労が重厚さを漂わせている。往年の大スター佐分利
信のような。サイクリングがご趣味とかで、同好者としても楽しいお話だった。人との出会いが旅の楽しみだ。
名古屋市南部の大高緑地公園。ガードマンは環境が良くないから注意を促した。ここは初めてだが、トイレと水道は良いが東屋が丘の上で自転車を上げられない。また、水道水がやたらと不味い。
今日は暑かった。10時を過ぎると30分毎にアイスかジュースを飲んでオバーヒートを防ぐが、12時頃には日影で暫く昼寝。また、午後はエネルギー切れを防ぐ為に積極的にパン等をたべる。今日も100km走った。柔軟体操のお陰で腰の痺れはない。

台風が接近している。伊吹山に登るには明日は貴重な晴れ間になるだろう。
関ヶ原を過ぎて、いよいよ伊吹山の山麓に入る道の近くまで来たがコンビニが無い。これでは明日の行動食が無いので登山はできない。不安に駆られながら、昨年のコンビニを目指した。ようやくパンを手に入れて三ノ宮登山口に向かう。
登山口の神社前の広場はキャンプ禁止だ。ここはやはり、バス停のお世話になる。
ここ迄、約500km 一日100km平均である。

次回は伊吹山登山をレポートする。

テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

自転車で100名山

Author:自転車で100名山
10年計画で自転車だけで100名山を完登した記録。登山旅は旅程そのものがドラマだ! 定年からの100名山は自転車の旅で楽しもう! 
トムラウシへの道には車輪よりも大きなフキが群れている。

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