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69~70日目 12月4~5日 東海道を東へ2

69日目



 今は豊橋市というが江戸時代は吉田宿といった。この豊橋公園は吉田城址に在って球場やテニスコートなどもあって大変広い。四阿は一つしか無く、おまけに大石で作ったテーブルが有って実質テントを張れないようにしてある。
 風呂やは石巻湯(第2、4金。土日が休み。15時~)徒歩7分。




 最近は浮浪者対策で四阿が造られず、雨天でなければ藤棚の下でも夜露はしのげる。

 
 今日は大井川の渡河史跡がある島田市を目指した。大凡80㎞ほどだが、今は日出日没が早まって一年で一番昼間の短い時だ。出発は7時、16時半には暗くなるので走れる時間は短くなってせいぜい9時間程度だ。休憩時間をとると80㎞が予定できる走行距離になる。

 ところが、ふと、前輪のブレーキが効かないのに気付いた。所謂、空引き状態。ブレーキを引いても全く制動しない。~~~~~なんと、ブレーキのゴムが無くなっている~~~~なんと、恐ろしい~~~~
 後輪のブレーキは効くので差し迫った状況ではないが、至急修理が必要だ。街角の自転車は大型量販自転車店やホームセンターに押されて閉めてしまったところが多い。やっと、見付けた自転車屋もせいぜいママチャリの修理部品しか無かった。島田市の先の藤枝市まで行けば大型自転車屋が有ると教えてくれた。




 島田市まで行く迄には金谷の手前に峠が有るので、島田の先迄は行きたくなかったが背に腹は代えられず。96㎞も走って、藤枝市でやっと、あさひ自転車でブレーキシュー(ブレーキのゴム)を入手出来た。






 藤沢市の青池公園の藤棚が今夜の宿になった。今日は思いの外の強制労働だったので疲労回復に豪華刺身の盛合せを添えた。

 今日の走行データは、距離96,01㎞、坂道を登った高度は506m、自転車を漕いでいた時間(ライドタイム)は6時間46分で、朝の7時から16時35分まで走ったが実際は57.8%しか走っていない。ライドタイムが50%を超えるとサイクリングは楽しくない。


70日目



 藤枝市から8㎞余り走ると宇津ノ谷峠への上りにかかる。
 峠のトンネルの西側に上り線側の道の駅が、トンネルの東側に下り線の道の駅がある。




 下りのトンネルには歩道が無いので、上り線側のトンネルの歩道を使う。
 下りの道の駅の細長い駐車場の突き当りの坂を下って車線を潜る。

 
 



 宇津ノ谷峠の江戸側の宿場は丸子宿で、 広重浮世絵にも描かれた トロロ掛けの麦飯で有名な店がある。
  





 この2枚の写真の違いは・・・。
 前衛の山が在るか、無いか!
 
 山部赤人「田子の浦ゆ 打出見れば ・・・・」。京からの旅人は蒲原宿を出外れた富士川で初めて、全く富士山の全景を、何の邪魔も無く、堪能できる。赤人はこの景色を見て「富士のたかねに 雪は降りけり」と感嘆したのだろう。




 明日は難関箱根峠を越える。今日は三島大社に詣でたし、ホテル泊で休養した。明日はきっと大丈夫だろう。  と、いっても、最初から峠の頂上まで押し上げることになるのだろうが。


 
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66~68日目 12月1~3日 東海道を東へ1

 一夜の宴が果てて登攀に出かけるメンバーと分かれて、今日からまた一人旅が再開した。

 12月になってしまった。

 ここから先のルートは9月に西に向かった道を今回は東に向かって走るのだ。

 


 1日目の夜は琵琶湖畔の浜大津、野外舞台のような構造だが、これは演劇鑑賞では無くて琵琶湖を鑑賞するための客席だ。白い大屋根が特徴的だ。風通り、というか風当たりが強いので寒~い。
 私はテントがあるから風を防げるが、ベンチでシュラフだけで夜を明かす人が2人。




 2日目は鈴鹿峠を越える。
 鈴鹿峠は東側つまり伊勢側からの登りは急で、いかにも天下の鈴鹿峠と肯けるが、西側からは緩い登りが続く。
 栗東の高度は74m、鈴鹿峠の高度は344m、その間の距離は36.6㎞。平均0.7%ほどだから意識する程の坂ではないが、約4時間もかかった。緩いくても長い坂はこたえるのだ。






 2日目の夜は桑名市の公園。
 東海道の海上七里の渡し、といわれる名古屋市の宮から桑名への渡しだ。この城のような建物で関所の機能を果たしていた。
 最近では浮浪者の泊まり込みを防ぐために四阿が造られなくなった。天気さえ良ければ、テントへ露や霜が降りるのを防げるので藤棚も使える。




 東京の日本橋から300㎞、未だ300㎞も有るのか・・・・・。あと300㎞で自転車で100名山の旅も終わるのか・・・・・・・複雑。




 岡崎城。
 この付近、三河地方は徳川家康の出身地で、縁の城が多い。




 旧東海道の松並木。安城市街だが新幹線では味わえない旅だ。




 3日目の夜は岡崎公園の藤棚の下。
 ここは江戸時代は吉田城といったそうだ。

 岡崎はすっかり馴染みになったので風呂屋の場所も覚えている。姫路以来4日目に入浴。

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65日目 11月30日 納山会

 登山クラブや山の会では忘年会の事を納山会という。
 今年一年、健康で山行を楽しめたことを互いに喜ぶのだが、遠く関東で一人離れて過ごす私にとっては年に一度メンバーに会える機会でもある。
 特に、今年は60日余りの一人自転車旅行の途中だったのでメンバーに会えるのがすごく楽しみだった。







 氷のホテルのような青の世界!! での宴会。
 種を明かせば、滝上建設産のブルーシートホテルです。
 素晴らしいアイデアで5畳の部屋ができました。
 
 また、凄いことに、精進料理のプロの鈴木さんの手料理の数々。普段は味わえないような上品な料理、カブの蒸し物のゆず味噌添え、ひろーすの煮物、鶏のにもの。食べ切れないほど色々と作って頂きました。鈴木さん有難うございました。







 一夜の楽しい宴が明けて、ホテルの解体作業です。
 篠竹のアーチを筋交いで補強した構造で、震度5にも耐えれる?はず・・・・


 皆さん、有難う・・・・・。今日は、会えなかったメンバーも。いつもネットでの状況をウォッチしています。

 また、あいましょう。

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61~62日目 11月26~27日 赤穂城址と故郷で雨宿

 旅に出てから2ヶ月が過ぎて、もはや冬といえる季節になった。
 ここに来て急に冷え込んで、それと同時に時雨れることが多くなった。


 

 赤穂に入る前の公園で、見事なまでに敷き詰められたピンクの絨毯に引きつけられた。降り敷いたのは山茶花だった。




 大石内蔵助の屋敷の長屋門が現存している。




 赤穂から相生への船坂峠は、松の廊下の刃傷を伝えるべく速水藤左エ門と萱野三平の速籠が駆け抜けた道だ。


 岡山から神戸方向に行くには国道2号を通る。故郷のたつの市は国道2号からは北に4㎞ほど外れているが、しばしば来れないので寄った。



 聚遠亭(しゅうえんてい)は春は枝垂れ桜が似合うし、秋には紅葉が映える。




 龍野藩主脇坂家の上屋敷跡で市民の誇りでもある。


 この夜から時雨が続いたので公園に滞在した。寒い夜が続いた。

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59~60日目 11月24日~25日 倉敷ツーリングと雨宿り



 倉敷の美観地区を散策した。大原美術館前のヒートスポットだ。




 美観地区は裏通りも絵になる。




 今日は日曜日なので人混みでごった返していた。


 岡山市を通過して備前市の備前長船ドライブインに来た。ここに温泉が有るのを知っていたので明日の雨をやり過ごす作戦だ。




 ドライブインの直ぐ裏を新幹線が通っているが、その高架の下に岡山市内を走っていた下津井軽便鉄道の車両が保存されている。






 乗り鉄にも撮り鉄にも垂涎の景色だろう。




 窓ガラスは一枚も無いし戸も閉まらないので吹き晒、ベンチも無くなっているのが幸いしてテントがピッタリサイズだった。
 時々、新幹線が通ると震度4程度の振動が襲うのが欠点ではあるが、新幹線の寝台車に乗っていると思うことにした。

 温泉も有るし、食堂も有るし、小さいながらも売店も有って、最高の雨宿りだった。

テーマ : 自転車
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59日目 11月24日 偉い 公安委員会

 笠岡から倉敷市へ行くまでに国道2号線は高架になって、自転車で走るのが恐ろしい道になる。そこで町で出会ったサイクルリストの情報で国道429を走ることにした。
 新しく造られた国道429の橋は自動車専用で自転車は旧道の橋を渡る。旧道と新道が複雑に分岐しているので、この先はどうなる?と思っていると、目の前に指導表が立っていた。



 この後も、ここはどうなる?と悩みそうな場所には、必ず指導表があった。




 迷うこと無く安心して旧道の橋を渡って倉敷市に行くことが出来た。



 正に、かゆいところに手が届くというのはこのことだと、たかだか100m程の間に5本の道標が有った。

 ここも国道だから国交省のなせる技か、地方の公安委員会の施策か?
 このような道標を多く建てて欲しいものだ。

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58日目 11月24日 しまなみ海道−2



 今日も快晴だ。気温6℃、少し寒いが7時に出発する。多々羅大橋には日出を見ようとする人が数グループ歩いていた。






 因島大橋の歩道は橋の橋脚の間を通る。他の橋には無いので新鮮な経験だった。




 しまなみ海道の最後の向島から尾道へはフェリーで渡るように誘導される。この表示の【尾道港】が理解出来なかった。尾道は本州側の港のはず、向島側の港の名前は?と考えたりした。
 旅人からすると船に乗ることは大げさに考えるが地元の人には橋を渡る程度のことなのだ。島と島の間の橋には一つの名前しか無いのが普通だ。 だからここは 【尾道港】で良いのだろう、と納得した。






 フェリー乗場に係員が居る訳でもなく、旅人を不安にするほどの気配だ。






 料金が大人100円、自転車10円。フェリーで渡ると徒歩5分で尾道駅なので、乗場には自転車を沢山止めている。





 時間が来るとフェリーが来た。




 尾道には小さいフェリーが似合う。こじんまりしたイメージにピッタリだ。


 この後は倉敷の観光をしてから岡山市の東、備前長船のドライブインで2夜の雨宿り。







 ホテル?は今は廃線になった下津井電鉄の1931製の車両。新幹線のガード下なので時々震度4程度の揺れが襲うが本数が少ないので、まあ良い。
 乗り鉄、撮り鉄にはすいえんの的だろう。

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57日目 11月22日 しまなみ海道−1

 昨年の100名山旅で石鎚山と剣山に登山する為に四国に渡るのにもしまなみ海道を渡った。その時は時々小雨が降ったので先を急いで一気に尾道から今治まで駆け抜けた。今回は好天気に恵まれたので、途中で一泊する予定を立てた。




  松山の市街から出外れると国道169はバイパスと旧道に分かれ、旧道は海辺を走る。 穏やかな瀬戸内海を眺めながらのツーリング。




 この旧国道は海側に歩道が整備されているし、ほとんど坂といえる坂が無い。サイクリストが松山からしまなみ海道方向にツーリングするためには理想的な道だ。




 この道もお遍路道ななので道しるべは多い。歩き遍路をイメージにした遍路道保存協力会の道標が大変心強い。ここはどっち?と思う所には必ずといえるほど充実させている。




この道も遍路道なので町家にはお接待所の案内もあるし、旅に行倒れたお遍路が祀られた祠が有る。

 






 星の浦海浜公園は大型の公園で10年前にお四国を遍路を歩いた時に寝たことが有るが、一層手入れを進めてトイレなども良くなっていた。


 国道169から県道15に左折れして波止浜方向へ行くが、ヤマカンで波止浜港を目指したら完全に迷子になった。細い道が絡み合った漁港では行倦ねることはよく有ることだ。漁村の人の親切で今回も正規の道に復帰出来た。
 松山を出たのは7時30分でしまなみ海道の取り付け道に着いたのは11時10分、47㎞だった。






 しまなみ海道には案内も充実している。






 しまなみ海道は一度正しい道に乗ってしまうとスムーズに走れる。基本的には自転車は歩道を走るように誘導され、正しい歩道は緑色の塗装が各所に施されている。






 また、最近はロードレーサーで車道を高速に走るツーリストも多い。このような人は車道の端に引かれたブルーのラインが目印になる。交差点などでブルーのラインが途切れると、渡った先の始まる所には尾道○○㎞、又は今治○○㎞と矢印と共に示されるので逆方向に走ることは無い。




 しまなみ海道の中で最長の来島海峡大橋を渡る。




 途中の馬島に料金所が在って自転車は300円を料金箱に投げ入れるのでお釣りは出ない。土日には係員が居るようだが今日は居なかった。(この写真は馬島の料金所ではない) その他の橋の通行料は50円で、11枚綴りで500円の回数券もある。私は手持の50円玉が無くなったので橋を2本渡るごとに100円を入れたが、何だかズルをしているようで精神衛生上良くなかった。折角の、しまなみ海道だから50円玉を用意して気分良く渡りたい。


 しまなみ海道では橋を渡ると島の一般道へ下りる。つまり、ほとんど海抜2m程度まで下りる。そして島を半周、または横断して次の橋に向かうが、橋の高さは海面から大凡30mほどだ。つまり、橋を渡るためには、その度に30mのアップダウンがある。
 



 大島、伯方島から大三島に渡って多々羅大橋の近くの道の駅に 14時40分に着いた。
写真を撮ったりしてからレストランに行くと本日の営業終了になっていた。手持もインスタントラーメンで凌いだが瀬戸内海の鮮魚を味わい損ねた。



 

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56日目 11月21日 休養日

 松山でホテルを連泊でとったのは、坂の上の雲のオープニングで脚光を浴びた松山城に行って、それから道後温泉に行く予定だった。




 松山城の堀の内側は旧陸軍の施設が有ったが戦後それらが解体されて大きな公園になっている。


 松山城は小高い山の上に在るのでロープウェイかリフトで上がるのが普通のようで、登山口を探していると自然とロープウェイ乗場の方に誘導される。




 ロープウェイ乗場の前にタオルの量り売り店があった。松山はタオルの主産地だった、今も健在だ。






 一等三角点は山頂で時々見るが、一等水準点を見たのは初めてだった。それも、町の中の特別の場所とは思えない道端である。






 歩いて登ったが、下から見るほどにはしんどい坂ではない。
 松山城は豊臣時代に建造された城の特徴を表す黒板で覆った黒色の城だ。


 ここまで散策したら、熱っぽくなったのでホテルに帰って休息する。昨日、雨の中わ走ったのが良くなかったか。

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55日目 11月20日−2 初体験 極狭ホテル  

 私は街に着くと最初に駅に行くことにしている。大きな駅なら観光案内所が有るので、ホテルやスーパーマーケット、公園など何でも教えてもらえる。
 
 やっとの思いで松山に着いたが、主要ターミナルの松山駅が2つも有るのだ。JR松山駅と松山市駅だ。「駅への道」を人に聴く度に方向がまちまちなのでパニックに陥ったが高校生がターミナルが2つ有ることを教えてくれた。





 観光案内所で駅近のホテルを2軒聴いて歩いて偵察していると「1泊シングル 3,600円」を見付けた。
 ホテルチェックイン松山は安いホテルを紹介する本にも出ていたので心中の候補だった。本ではシングル4300~なので、それ程気に留めなかったが、1泊3600円なら話は別だ。
 ホテルの受付は1階の飲み屋になっているので、店で聴くとホテルのシステムを教えてくれた。実に気さくで話をしても気分が良くなる店主だった。

 1泊3,600円。会員になれば200円の割引。入会金200円。トータル7,000円で2泊出来る。このホテルのチェーン店は京都四条にもあるので使えるだろう。






 エレベーターで6階で降りて驚いた。エレベーターホールの前に3部屋在るだけ。(5階から下はもっと広いようだが仔細は不明)
 部屋に入って、またまた驚いた。

 実質7.5畳ほど。あっと驚く狭さだが、冷蔵庫は当然としても流し台に電気ヒーターに電子レンジがセットされている他にはナベ、フライパン、皿、どんぶり、茶碗。おまけにベランダには洗濯物を干す台まで用意されている。安く旅をしたい人には必要かつ十分な内容だ。風呂は狭くない、これは嬉しい;逆に部屋の狭さに比べると広く、1泊5,000円のビジネスホテルと同じ程度。歯ブラシやひげ剃りなどのアメニティーも置いてある。

 朝食はサービスだが、前日の夕方に弁当の形で提供されるので各自が自室の電子レンジで温めて食べるシステムだ。量は少なめだが、流石に飲み屋の賄いなので大葉巻の肉のフライも美味しかった。
 また、宿泊者には一階の飲み屋で、800円で夕食が食べられる。この夜はサバの一夜干しと小鉢、味噌汁付き。私はカタクチイワシの刺し身を別誂えした。合わせて1,500円だった。


 ホテルには寝に帰るだけの観光旅行には好適なホテルだ。
 インターネットが使えるのが嬉しい。


 次は京都で泊まろう、と思う。

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プロフィール

自転車で100名山

Author:自転車で100名山
10年計画で自転車だけで100名山を完登した記録。登山旅は旅程そのものがドラマだ! 定年からの100名山は自転車の旅で楽しもう! 
トムラウシへの道には車輪よりも大きなフキが群れている。

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