飛越トンネル:登山地図の表記
2008年の自転車で100名山の旅は立山・剣岳を周回してから、水晶岳・薬師岳を目指して飛越トンネルに向かった。
4連休の初日、9月20日の立山ケーブル駅の午前6時の風景だ。
駅前の広場に溢れた客はケーブルの乗車券を買うために並んでいるが、乗車できるのは10時頃になるそうだ。ここで4時間も並ぶなら材木坂を美女平まで歩いてはどうだろうか。
ケーブル駅の案内所で聴いた「材木坂を歩く人は極めて少ない」という説明が納得できる。ケーブル駅の裏から登り始めると、すぐにカモシカ親子がお出迎えをしてくれた。登山道は北陸電力の鉄塔巡視道にもなっているので良く整備されている。
途中に2mほどの縄梯子で岩を乗り越える所が1ヶ所あるが、それ以外は急坂と言うほどのこともない。
一週間分のテント泊装備を担いでも1時間20分で美女平まで登れた。まだケーブルの運転時刻になっていないので静かな美女平駅。
美女平まで歩いた話は携帯からアップした http://jitennsyade100meizan.blog68.fc2.com/blog-entry-19.html をご覧ください。
話が横にそれたが、飛越トンネルに向かおう。
大きな地図で見る
県道を有峰口まで6kmほど戻り、信号を左に折れて亀谷温泉方向に向かう。
幡隆上人像を過ぎると有峰林道の料金所はすぐ近い。
7時20分。料金所の管理人さんに「気をつけて行かれんさい」と励まされてゲートをくぐる。自転車は無料で通行できる。
有峰湖までにはトンネルが5か所在る。
改良が済んだトンネルは二車線で照明も有って自転車で走るのに不安はないが、ダムに近い所には未改良のトンネルが残っている。
ギリギリ一車線トンネルでは行き違いが出来ないので、自動車は入り口手前に在るスイッチを押して反対側の入り口の信号を赤色にしてから進入する。照明が無い真っ暗なトンネルに、まさか自転車が居ようとは思わないので無警戒に突っ込んで来る。 私は強力なフラッシュ型のヘッドライトで自衛して、とにかく自動車が止ってくれることを祈るだけだ。
折立登山口への車はY字型の分岐を左に行く。ダムへは右へ。
10時25分、18kmで642mの有峰林道小見線を登りきって有峰ダムに到着。
ダムの堰堤を渡って西岸線を行く。
薬師岳も顔を見せる。
途中には2か所に清潔なトイレがあるが、東谷橋横のトイレは庇が大きく十分にビバークが出来る。当日はトイレ前の駐車場で焼き肉パーティーをしていた。
15時。亀谷料金所から7時間40分で、40km、標高差982mを登って有峰林道東谷料金所に到着した。ほとんど一日掛かりだった自転車旅行もここまで来ると一安心。トンネルまでは残り1km弱、標高差も10m程なので大休止をする。
料金所の管理人さんとは同い年ということで話が弾んだ。ここまで自転車でよく頑張ったという褒美に大きな梨を2個も頂いた。
料金所には大きな駐車場と清潔なトイレが在るので、ここでビバークしたくなるだろうが、
この先のゲートは20時から6時まで閉鎖されるので早朝登山には要注意だ!
下の地図は昭文社の登山地図 36剣・立山 である。飛越トンネルの立山側の入り口に「駐車30台、公衆トイレあり」との記述が有るが、これは怪しい。
次の写真は立山側の入り口だが駐車場もトイレも無い。地図の表示は料金所の間違いだろう。
飛騨・神岡側の入り口。駐車場と簡易トイレがあって、飛越新道の登山口と登山届ポストはトイレの左手10mほどの電柱横に在る。
現地に来るまでは、地図の「駐車場とトイレ」に引かれて登山前日のビバークはトンネルの立山側を予定していたが当てが外れた。
神岡側を偵察すると、駐車場は左方向に傾斜し全面に砂利が浮いている。また、トンネルの左脇は平で浮き石も無いが山から浸み出した水で湿気ているのでテント泊には不適当だ。テント泊なら林道を立山側に少し戻ったカーブ地点の路肩が使える。
水はトンネルの右手20mほど(擁壁のブロックが切れた所)を入るとすぐにU字溝が在ってトンネルの湧水?が流れている。
登山開始は9月21日5:30、北ノ俣岳着は10:42.自転車は青シートでカバーして山行計画書も貼りつけた。
一日目のテント場は黒部五郎小屋、16時の到着でテント場は超満員。
その後、三俣蓮華→水晶岳→薬師岳を周回して、この登山口に戻ったのは9月24日だった。
続いて神岡のスーパーカミオカンテの展示を見てから新穂高に向かった。
PS//次のブログもご覧ください。
薬師岳では関学WVとの出会い:薬師岳の奇跡:http://jitennsyade100meizan.blog68.fc2.com/blog-entry-21.html
神岡では道の駅「宙(スカイ)ドーム」のカミオカンテ:感激のスーパーカミオカテテ:http://jitennsyade100meizan.blog68.fc2.com/blog-entry-22.html
新穂高ではドイツ人との出会い:100名山とドイツ人:http://jitennsyade100meizan.blog68.fc2.com/blog-entry-23.html
などなど楽しい旅は続いた。
おわり
またも雨と二人三脚になった北アルプス最後の自転車で100名山
新穂高に自転車を置いて
クリヤ道から笠岳に登ったのは9月27日だった。
当日はどうにかもったが、翌朝テントを畳む頃は本降りになってしまった。
笠岳のテント場は小屋から200メートルしか離れていないが、一抱えほどの岩を渡り歩く坂道の下に在る。その標高差が50mも有って一汗も二汗もかかされるので、トイレに行くのも大変だ。このように不便なテント場での雨停滞いは絶対に避けたい。
自転車旅行中も登山中も雨天には行動しないという原則を破って、今回だけは雨天を突いて双六のテント場に移動する。
双六のテント場に着くと全くの一人で、テントを建てる場所とテントの方向を良く吟味したが、夜中には双六谷から吹き上げる風の強さにテントが傾くのもしばしばだった。もう少し様子をみてこれ以上風雨が強くなるようだったらポールを抜いてテントを倒す覚悟をしてカッパを身近に引寄せた。 どうにか無事に朝を迎えて、テントを畳む頃は強風と謂うよりは烈風が吹きまくった。
テントの雨粒を振り払う余裕も無くザックに押し込んだ。
激しかった雨も双六小屋で休んでいる間に小雨になった。
槍ヶ岳肩の小屋に着く頃には、再び冷たい雨に変わった。肩の小屋着は9時過ぎで、気温3℃、体感温度は確実にマイナス15℃にはなっていただろう。
その上、肝心の槍の穂先は深いガスに隠れて輪郭さえ見せなかった。10時に小屋の食堂が開くのを待ってラーメンで身体を暖めた。
予定では南岳から大キレットを越えて奥穂高岳のテント場に行くことにしていたが、この雨と風と寒さに計画を変更して少しでも高度を下げることにした。
横尾小屋のテント場に移って雨宿り態勢に入った。食料は4泊プラス予備2泊分が有るから当分は困らないしいざとなれば横尾小屋の食堂も使える。雨停滞としては恵まれた出だしだ。
横尾に移って5日目、10月3日にはようやく雨が上がる見通しになった。
先日のリベンジに槍に行く。ここから槍ヶ岳に行くには10時間以上かかるので少なくても4時には出発したいがテントを叩く雨音は朝になっても切れなかった。
今日の登山を諦めて、太陽が出ればシュラフやテントを干すことにした。
4日3時、南南東の快晴の空にオリオンと中秋の名月が重なって輝いている。
登山地図では槍ヶ岳まで往復12時間、槍沢キャンプ場に着く頃に明るくなることを想定して4時に出発した。
槍沢に着く頃には明るくなっていたが、予定通り10時には肩の小屋に到着。
垂直の鉄梯子をよじ登った槍の穂先に先客は無くて一人でゆっくりと360度の眺望を独占する。先日来、歩いて来た立山、薬師岳・・・。この後、自転車で越える予定の乗鞍岳も近い。
横尾テント場4:00→槍ヶ岳9:05→横尾テント場14時40分
5日、今夜は満月が明るいが、薄雲が掛かってオリオン座は見えない。月が笠を被っているところをみると午後からは天候が崩れるかも知れないので、前中に奥穂高岳山頂に立つ為に4時10分にでる。
涸沢は紅葉の名所だけに、一面に燃える景色を期待したのは誰しもで、人によっては未だ早いとか、一週間遅かったとか一様に期待外れのようだ。し かし、さすがに涸沢である。それでも今年一番の紅葉に巡り合えた。
穂高岳山荘から一段登ると強烈な西風が吹きつけて体温が奪われる。カッパを羽織って無事に奥穂の山頂の社に詣でることができた。
横尾テント場4時40分→奥穂高岳10時5分→横尾テント場 14時10分
涸沢を下る道で「自転車で100名山の…」と声を掛けて頂いた。立山の縦走路でおめに掛かった富山の髭の関さんだった。
なんとも特徴的な風貌、髭に埋もれた親しげな笑顔から一瞬にして「髭の関さん」と分かった。新穂高からアップしたブログをご覧頂いていて大きいに話が弾んだ。感謝感謝。
今にして思えば、髭の関さんお写真が一枚も無いのは残念至極だ。
今夜から雨が予想されるので上高地の小梨キャンプ場に移った。 小降りなら焼岳から中尾口に下りて新穂高に行こう、本降りになれば停滞を決め込めまでだ。
おわり
ps.焼岳にも登って無事に新穂高にもどりました。
100名山とドイツ人
新穂高ターミナルの公衆温泉は余りに閑散としていたので、開いていないのかと少し不安に思いながらも引戸の貼り紙では10月30日までは毎日開業とあった。
たった2人の先客の一人がドイツ人のトーマス ヘーンさんだった。東京のソフトウェア会社で働くシステムエンジニアである。日本に来て4ヶ月というが、それにしては達者な日本語に引き込まれて山の話が始まった。
今回は4泊の予定のテント縦走で徳本峠から蝶、大天井、槍ヶ岳、槍平、新穂高であるが、徳本峠へは島々、二俣コースを採ったと言うをところをみると相当の通とお見受けした。ドイツでは南部のミュンヘンに住んでいたのでアルプスをしばしば歩き回ってイタリアやオーストリアへも足を運んだそうだ。
山からの眺めは日本アルプスもドイツアルプスも似ているが、紅葉の美しさは圧倒的に日本アルプスが優れていて「山頂から森までのグラデーションが綺麗」というのが彼の感想である。
「私はハイキングが大好きです。紅葉がきれい間にたくさん歩きたい」と山談義は盛り上がった。もちろん、私のブログ「自転車で100名山」の宣伝もしっかりしておきました。
100名山旅の間に、二人のイギリス人とはネームカードを交換したことがあるが、ドイツ人とは初の交換になった。
山は楽しい。自転車旅も楽しい。なんといっても人とのおしゃべりは一番楽しい。
ドイツといえば、ロマンチック街道をツーリングしてアルプス越えでイタリアまで行きたいものだ!!
おわり
感激のスーパーカミオカンテ
薬師岳から飛越トンネルに下って神岡町の道の駅「宙(スカイ)・ドーム」に来ました。
宙ドームと謂うだけあって、宇宙を飛び交う素粒子を捕まえるスーパーカミオカンテの展示を楽しみました。
実物の光電子倍増管や模型といっても実物のそっくりの倍増管を壁面一杯に張って、それをミラーで数多くに見せる部屋など。その中でニュートリノの説明ビデオを観ると臨場感のような高揚を覚えます。
ニュートリノが陽子に衝突して物質が消えてしまう杞憂も何故かここで聴くと深刻になってしまいます。物理が苦手な人も得意な人も、物理のブも見たくも無い人も、ノーベル賞をもらった小柴昌俊先生の研究の追い求めた物が何かの一端をかじるだけでも嬉しくなることは請け合いです。
また、この道の駅にはトイレの中に休憩スペース(カーペット敷の3畳程)がある。暖房も効いて肌寒くなりだした山国神岡では有りがたく利用させてもらいました。
また他には、売店や食堂の店先の端から端まで貫くテラスの屋根の下に家庭用の4人用の食卓テーブルが6卓有って自由に使えます。またゴミも捨てられます。
何より良いのは駐車する大型トラックが必ずエンジンを切ってくれる事です。すぐ隣が民家なのでエンジン停止がルールになっているのかも知れません。
今年の夏と秋の旅で立ち寄った道の駅の中では最優秀賞を差し上げたいと思います。
明日は新穂高温泉に行き、明後日から笠岳→槍ヶ岳→奥穂高→焼岳を回ります。
旅の続きをまたアップします。 おわり
薬師平の奇跡
自転車で100名山を巡り始めて早くも6年、70座近くを登った中の最大の出来事を携帯からアップします。
雲の平キャンプ場から薬師平のキャンプ場に早々と到着したのでシュラフに潜ってうつらうつらしているとテントのすぐ外で、1、2、3、4 ・・7、8 と体操をしているらしい掛け声がした。以前、雷鳥沢で隣同士になった某女子大のワンゲルが毎朝ラジオ体操をしていたことを思い出して、テント場で体操をするのは女子大ワンゲルの特徴とばかりに、「何処の女子大?」と厚かましくも声を掛けた。
なんと、我家と同じ兵庫県に在る関西学院大学ワンゲルの女性4人組だった。構成は2回2人、3回2人の4組でリーダーは3回生だ。
私が川西市在住と自己紹介して、場が和んだ為か単にその場所が適当だったのか、私のすぐ隣にテントを張ってくれるようだ。
自転車で100名山を巡る旅でお嬢さんに囲まれた唯一のポートレート。これこそ奇跡の奇跡だ!!
「フレームを持って下さい」とのリーダーの声に応えて「ハイ」と全員が合わせて返事をすとリーダーが「OKです」と答える。続いて「テープを留めてください」「ハイ」と声を返して「OKです」と続いて、最後にフライを固定してテントが完成したようだ。 動作そのものを見ていなくてもキビキビした動きが手に取るようにうかがえる。
暫くして、テント内では食事の用意が始まったようだ。「ご飯を掛けて下さい」「ハイ」と全員が応えると「OKです」とリーダーが確認する。この3つのステップでテント生活は進むようだ。
楽しそうな談笑の間にも、突然に声を改めて「○○をしてください」「ハイ」「OKです」と確実に作業モードに入り、一つの仕事が済むと何事も無かった様に談笑に戻った。安全科学上も談笑モードと作業モードを明確に切り替えてミスを防ぐ優れたシステムである。関学WVの優れた伝統なのだろう!!
やや時間があって、二人の若者がやって来た。テント場はガラガラにも関わらず、関学テントと私のテントの間に割り込んでテントを張った。それに、あろうことか、レディスのテントの玄関口の真正面に自分達のテントの入口を真正面に設けた。それも1mも距離が無いというのに、なんとも無礼な厚かましさで全く礼儀を弁えない輩だ!!
まあまあ、それはそれとして、旅から帰ったら(10月半ば予定)関学WV4レディとの奇跡の記念写真をUPします。
今日は9月24日、午前5時、快晴。私はテントを残して薬師岳に向かう。
関学4レディスは鷲羽から三俣蓮華方面に向かうとかで、出発前のラジオ体操を静かに静かに。何とも行き届いた事だ。未だ寝ている人への配慮だろう。彼女達の山行生活の豊かなることをお薬師さんにお祈りしよう。
クリヤ道から笠岳に向かう途中で関学パーティーと再会出来た。
また、今日は同じ兵庫県の稲美(いなみ)山岳会の4人の方ともお知り合いになれたのも大きな収穫だった。この会は沢登りとヤブコギが得意とかで、今回は黒部上の廊下から赤木沢、それと薬師沢を楽しまれたそうだ。
帰宅後に同会のホームページを視る楽しみがまた一つ増えました。 以上
点の記・剣岳
今年の剣岳は若い人が多いなーというのがベテランの感想です。私が山頂で出会った二人の若者のお話をしましょう。
剣岳といえば北アルプスでも最後にトライする山の一つだと思うのは私がだけでしょうか?ところが今年は「点の記・剣岳」の効果でブランド志向の若者が富士山の次にやって来る山に変貌しました。100名山ツアーの団体登山だけでも驚きでしたが、今年からはもう一つ新しい人種が加わりました。
山頂での雑談からお互いが大阪近辺在住ということで一緒に下山することになりました。
20代、大阪府堺市在住。今までに登った山は富士山。それだけ!
彼等の偉いところは、それでも、ちゃんと剣岳の下調べをしっかりしてきたことです。何冊もガイド本を読み漁ったのかと思いきや、「二人揃ってちゃんと「点の記・剣岳」の映画を観に行っで予習して来た」と言ったのには驚いた。
若者の闇雲登山は遭難予備軍の様なものだから労山の様なクラブへ、特に全国一の教育実績がある大阪労山のホームページを開く事を薦めた。
もちょん私の「自転車で100名山」のチェックもしっかりお願いしました。
詳細は帰宅してからパソコンで報告しますが、取り合えず携帯からモブログします。
立山へ自転車で100名山巡り北アルプス編
ケーブルの立山駅から美女平、弥陀ヶ原をへて雷鳥沢まで歩いて登ったお話。
北アルプス登山は昨年の後立山連峰の白馬、五竜、常念に続いて今年の秋は剣・立山から薬師・黒岳そして笠・槍・穂高岳等を目標にしています。今年の北アルプスの第一報として立山からモブログをアップします。
例年なら9月の20日近くになって秋雨前線の活動が収まってから旅に出ることにしているが、今年に限って秋雨前線の出現が遅いのでフライングを案じながら東京を出発した。甲府から諏訪、松本、糸魚川、滑川、そして立山の登山ケーブル駅に着いた。一日平均120キロメートルを走って4日間で到着出来た。やはり気温が下がるとこうも疲労が違うのかとつくづくと思った。今年の真夏に東京から同じ道を甲府まで走った時は3日間を要したが今回は2日間でおつりがきた。やはりサイクリングは秋に限る。
さて、ケーブルの立山駅に着いたが、不幸にしてお定まりの雨に祟られて立山第一公園の東屋で雨宿り。屋根から落ちた雨が床に貯まってプール状態。今年はテントのボトム部分の防水処置をしてきたが完全には漏水を防げなかった。テントも10年も使えば、それも毎年4~50日も使えば雨漏りやボトムの漏水は致し方無いか。もう一度シールドとボトムの漏水対策をやればまだまだ使えそうだ。IBS石井のゴアテックス製だが実に有難いテントだ。
3日間の雨宿りのあげく、ようやく好天になったので自転車を駅前の五十嶋商店(パンや食品を売っている)の奥さんのご厚意によって店の裏庭に置かせてもらって、5時半に登り初めた。
登山口は富山電鉄駅の左側の登り坂(文科省登山研修所への道)を登り駅の裏の駐車場の右端にある。
ケーブル駅の案内所で聴くと材木坂を登る人はぼとんど無いと言うことで道の荒廃を案じたが、高圧鉄塔の巡回道に当たっているので良く手入れされている。
登山地図には急坂と有るように一部には木の根やロープに頼る所も有るが案ずる程の事はなく、材木坂の六角柱状の岩を期待していたが、登山道には1m足らずのものが3本横たわっていただけだが、ケーブルカーからは材木岩の露頭を観察できるそうだ。
登山地図では2時間とあるが、予定のところ30分も早く美女平のケーブル駅に着いた。
ここから室堂へ遊歩道は駅に向かって左手に見える大きな案内板の横から急坂を下り小さな橋を渡ると向こう岸の坂を登り返す。遊歩道は小さな登り下りを繰り返し深い森の中を行くので見通しは全く無い。しかし、随所に植生や地名の案内板が有るので退屈に思うことは無くて思わず足が前に行くが、木道に苔が付いて大変に滑りやすいので慎重歩く。
室堂への山岳道路はバスでは幾度も通ったことがあるが、ゆっくり歩くと楽しみも多い道だ。
滝見台はバスは一時停車するが称名滝をゆっくり見たことはなかった。
遊歩道を歩くと滝見台以上に称名滝のベストビューポイントが有った。滝見台から一登りした展望台(地図に無い)からはV字型になって落ちる称名滝の全貌を見ることができた。
遊歩道は数度、自動車道を渡るが弘法では注意が必要だ。横断する車道の手前に有る案内図を見れば問題ないが、車道を30m程右に下った駐車場の端からガードロープを回り込んで遊歩道に入る。また、地図に有るトイレは道路を100m程下った所の駐車場にある。
弘法を過ぎると樹林も低くなって湿原や草原を歩くようになる。追分の道案内図にはちょと注意がいる。一本の道が松尾峠へ通じているように描いてあるが上方向への道は二本とも松尾峠への道だった。室堂への案内が無いので道間違いで無駄な時間を使ってしまった。
一ノ谷からの登りでは急な岩壁に階段を彫り込んだ処を鎖を頼りに登る。下りならスリル満点、握力と体力に問題の有る人は要注意である。このコースではこの登りだけが危険地帯でだ。
室堂には3時着だった。予定よりは2時間以上早く着いた。
雷鳥沢のテント場はガラガラ。全部で10張程、トイレと水は何時ものように使えた。
夜中から雨が降りだしたので室堂のターミナルまで行って一日中雨宿りと暇潰し。
明日の10時頃からは好天の予報なので、雄山から剣沢へ、明後日は剣の予定です。さらに奥大日から大日平、称名滝を見物して立山駅に帰る予定です。
おわり
山行計画 2009 北アルプス
今年の 自転車で100名山 の旅では どのような出会いが待っているか楽しみだ!!!!!
時には自転車の旅に雨は禁物だが、時には休養を勧める天の声。そのような事情で日程は詳細な決められません。登山の前後には大阪府勤労者山岳連盟 このはな山の会 会長に連絡します。