自転車で100名山の旅で学んだハウ・ツウ 1:パンク
自転車旅行にパンクは付きものだが、ダート道を走る自転車で100名山登山ではなおさらだ。
2004年の北海道を皮切りに、約18,000㎞を走って来たが悪戯でパンクさせたれたのは、今年の南アルプス御座石鉱泉が初体験だった。
鉱泉の駐車場に置いた自転車は青色シートで包み、シートの上に登山計画書まで貼って置いたのに、全く迷惑なヤツが居るものだ。( ブログ:やられた!! 鳳凰三山にUPしています。http://jitennsyade100meizan.blog68.fc2.com/blog-entry-11.html )
ツーリング自転車のパンク修理では、前後左右に付けたキャリヤーバッグ4個とフロントバッグとリアの荷台にくくったザックの積み下ろしに最も手間と体力が要る。
続いて自転車を上下反転して、タイヤを外し、チューブを取り出す。
水槽が無いとパンクの場所を探し出すのは手間なので予備のチューブに交換するのが一番楽だが、パンクの場所を特定できないと困る問題が有る。
それは、パンクの原因になった針金の発見だ。
長さが3~5㎜の針金は自動車のタイヤに編み込まれたスチールベルトの破片だが、路肩に落ちている事が多く、トラックやバスに追い立てられて路肩走行すると拾ってパンクする。私はケブラー繊維で強化したツーリングタイヤを使っているがこの針金は防ぎ切れない。
この針金がタイヤに残ったままで、修理したチューブを組み込むと、即パンクである。
小一時間も掛けて修理したのに、またまたパンクでは泣きたくなる。
・・・・・・実際に何度泣いたことか・・・・・・
針金は細い上に3~5㎜しかないので、タイヤの肉厚の中に大部分が隠れていて探し出すのは非常に手間が掛かる。
そこで、
タイヤに刺さった場所を予め知る方法は無いか??? と思い付いたのが次の方法だ。
タイヤとリムとチューブに白色ペイントマーカーで合いマークを入れて、それらを合わせてタイヤを組むのだ。マークの基点はバルブの位置にしている。
チューブのパンク位置は水槽が有れば一発だが、強く空気を入れたチューブを唇に沿わせるように動かす方法でも見付けられる。チューブの穴が見つかると、タイヤとチューブの合いマークを合わせると針金の場所は容易に発見できる。ワイヤー片は短くて指では掴めないし、タイヤのゴムにきつく刺さっているので引抜くにはラジオペンチが必要だ。
2009年の自転車で100名山の旅でも第二日目に国道20号の大月付近を走行中、トラックに追われて路肩の溝蓋に逃げた時にさっそくパンクした。この時も合いマークのお陰でワイヤーを発見できた。
パンク修理の後は、タイヤの内面にチューブが接着することがあるので、補修パッチからはみ出したゴム糊に石粉(私はシッカロールで代用しているが問題点は不明)を振りかけておく。容器は100均で買った化粧水入れだ。
また、タイヤはパナレーサーのプロテックスを使用しているが3,000kmが交換の目安で北海道旅行では途中で2回取り替え、東北旅行では一回交換した。中部、北関東旅行では出発時に新品に交換しておけば途中での交換は不要だった。私は予備タイヤを持たないが、バーストに備えて紙芯を抜いて平に潰した丈夫なガムテープを持っている。また、万一の交換や修理に備えて通過都市のスポーツ自転車店(休日に備えて複数)のリストを用意しておく。
そして、修理が終わって、楽しく自転車で100名山の旅は続いた。
この際だから、携帯している修理道具をお見せしましょう。
パンク修理専用道具で、これは最も出番が多いので取り出しやすいフロントバッグに入れている。この中の右端のティッシュのような小袋は化粧用のメーク落としである。裏返した自転車からタイヤを外す時は軍手を着用するが、それでも思わぬ所に油が付くことがある。この時に活躍するのがメーク落としで、ドロドロの油も綺麗さっぱりに落としてくれる。出来たら個装を探すと長期間使える。
ラジオペンチはタイヤに食い込んだワイヤーを引き抜くのに絶対に必要だ。ドライバーと六角スパナの間に在る赤いものはスポークのニップル回しである。重装備のツーリングではタイヤに振れが出やすいし、僅かなタイヤの振れが大転倒につながって事故になりかねないので、旅の途中での振れ取りは欠かせない。
おわり
sp. 自転車で100名山の旅は6年目に入ったが、自転車については購入時から使っているものはフレームとキャリヤとバッグぐらいなものでパーツはほとんど取り替えた。これらのハンドル、サドル、ブレーキ、ペダルなどについては暫時UPします。