スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お四国歩けばー34

6月15日
 起床;4時30分 曇り 25℃。 寒いぐらいの爽やかさ。
 

 熱中症になるとは正に今日の様な日のことをいうのだろう。
 梅雨の合間とはいえ爽やかにさえ感じる風ではあるが、やはり日差しは真夏そのもので、熱が身体に篭もるのが実感できた。

 もう一つの熱中症の原因は一宮寺でのお接待だ。
 老若男女ならぬ老々男女、香川県長寿大学のOB 集団だから人生の大ベテラン揃いだ。少し
話してみると無駄に歳をとった人と、何者かを積み上げながらその歳に至った人では話題の一つ、相槌の一つにも惹きつけられる。この元は若かった大集団からの熱烈歓迎の熱波が熱中症に陥った2つ目の原因だった。私も既にこのベテラン人と同じ歳を生きたはずだのに何故か太刀打ち出来なかった。OBの皆さん有難うございました。

 後日談
 今日、志度のスーパーでベンチに座って弁当を食べている時に、「昨日、一宮寺でお接待したメンバーです」と名乗りを受けた。こんな遠い所から一宮寺までも足を運んでお接待をして頂いたとは有難うございました。



83番 一宮寺

 一宮という称号は律令の時代に各国に置かれた神社の第一位に挙げられたものがその国の一宮だ。なら、本来神社に付くべき名前が何故寺院に・・・。明治以前は神仏習合が当り前で寺は守神として神社をお祀りすることも多かったと聞く。
 この一宮寺のすぐ隣は巨大な鳥居が建つ田村神社・讃岐国の一宮である。




 これまた巨大な財布を前にしてご満悦の大黒様。やたらと浄財・・・金・・・財・・金の文字が目立つ神社だった。




 
 今回のお遍路で一番楽しいお参りが出来たのは一宮寺だった。




 屋島寺へのアプローチは池の端から始まるが、10年前の記憶では簡単に登山口に行けたと思っていたのに家屋の間の細い道を辿って随分と手間取った。
 登山口には16時32分着。山上の遊歩道まで850mとある。登山道に入って10m余りでイノシシ防御金網の地点で新登山道を左に分けるが、私は防御金網のゲートを開けて旧登山道に入った。これが中々の急坂だった。階段状のものはほとんど無く、ずるずると滑りやすい山道だ。




 
 屋島寺に着いたのは17時15分だった。山門を潜ると重要文化財に指定された本堂が在る。神社仏閣では改修直後の色彩鮮やかな状態か全く着色されていない白木造りの物を多く見る。滅多に朱色が褪めて行く途中を見ることが無いので、平氏の滅亡と重なって一種のもの悲しさを感じる。








 たった15分で屋島寺の納経所の時間に間に合わなかった。以前なら必死に走ってでも15分ぐらいは埋め合わせが付く時間ではあるが、高松の街では今流行りの街コンに集まった若者を見物したり、街角で昼寝をしたりして、強いていえば自ずからサポタージュをした、というのが正しい。

 結願の道  讃岐路はそのようにいわれる。
 私の願いは3年前に98歳で亡くした母に会いたい一念だった。
 家ではデスクの側に置いた母の遺骨に毎朝お茶をお供えする時に色々と話しかけるが、母は一向に話してくれないのが悲しくてならない。毎朝振り鳴らす持鈴を遍路道で鳴らしながら歩くと母は気付いてくれないかと、そればかり願って歩いた。お大師さんにも母に会わせてと祈るのが私の願いだった。

 雲辺寺からの下りで、ザックが急に重く感じた時に、足が悪い母が私のザックにすがったと覚心した。それ以来、旅は楽しいものになった。少しでも長く母と歩きったいので歩く距離は今までの半分ほどにした。

 まだ母に聴けずにいることがある。母から預かった延命処置拒否書をあの時医師に提示したのは良かったのだろうか? あの時、出さなければ、今も母は100歳を越えて生きているのではないか。母の命を縮めたのは私ではないか、と何時か聴きたいが、今はまだ怖くて聴けない。

 もう残りは長くて3日。なんとか母を連れて帰りたが、「話が出来るのは遍路道を歩いている時だけだよ、話がしたくなったら何時でもお四国においで」と母が言うのもまた悲しい限りだ。


 
 この夜は屋島の海が見える駐車場の東屋にツエルトを張った。
 今日の行動終了は 17時40分、25.4㎞。





 明日もゆっくりと歩こう。

「ははと往く 遍路道にも 半夏生」

「お大師に 文を出したや 半夏生」

「半夏生 身を飾るのも おもてなし」
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

自転車で100名山

Author:自転車で100名山
10年計画で自転車だけで100名山を完登した記録。登山旅は旅程そのものがドラマだ! 定年からの100名山は自転車の旅で楽しもう! 
トムラウシへの道には車輪よりも大きなフキが群れている。

検索フォーム
自転車で100名山
最新記事
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
FC2カウンター
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。