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北海道-2 十勝岳、大雪山

北海道2-トムラウシ~稚内 

 



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自転車で100名山の旅行をするときには、その地方にいわれのある小説を一冊は鞄に入れる。今回の北海道旅行では、三浦綾子氏の「泥流地帯」を選んだ。“大正”があと数日で終わろうとした大正15年5月24日(1926年)、十勝岳が噴火した。溶岩が2m余りの残雪を一瞬に融かして、大泥流を引き起こした。その泥流が西麓の富良野平野を一気に覆いつくし、144人もの犠牲者を出した。 私はこの小説を富良野平野の向こうに十勝岳が一望できる中富良野森林キャンプ場で、台風の通過を待つ沈殿の間に読んだ。






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作物ごとに色を違えたパッチワークを貼りあわせた美瑛のなだらかな丘も北海道を代表する風景である。休養を兼ねて一日ゆっくりと美瑛の丘を巡る。

  キャンプ場は150m程の小高い丘の上に在り、かって泥流に覆い尽くされた富良野平野を挟んで、今も盛んに噴煙を上げる十勝岳が望まれる。強い酸性の泥流に埋め尽くされた田は二度と米は作れないといわれたが、人々の土地改良の努力で平野は豊かな農耕地帯になった。 

  

[2004年8月22日] 5日間の雨宿り停滞にけじめをつけてテントをたたんだ。
キャンプ場からは一度山を下って北上し、上富良野から東に折れて十勝岳を目指す。 79年前の泥流地帯から復興して人参やビート(砂糖大根)の大生産地になっている。北海道の畑は広大で、小学校の運動場なら5面や6面は十分に取れるほど大きい。そんな圃場が何十も連なって、おまけに人参なら人参、ビートならビート、ジャガイモならジャガイモが見渡す限り植わっている。各々の作物には専用のハーベスター(収穫機)がある。


さすが!! 人参の収穫も専用機が活躍する
この写真は人参の収穫風景だが、運転者の後ろの白い屋根の中に二人の女性が乗っていて、葉を切り落とされた人参の中から割れたり折れたりして商品にならないものを畑に捨てる。商品になる人参は収穫機の後ろに固定した1m50cm立方ほどの金属籠に貯められ、一杯になると畑に置いて後からクレン付きのトラックで集めて回る。  ジャガイモの運送と貯蔵には恐れ入った。本州で目にするダンプカーの荷台を高さと長さを共に3倍ほどにした巨大なダンプでジャガイモを運んでいる。ジャガイモを処理するデンプン工場やポテトチィップ工場にはジャガイモの山が幾つも築かれている。大阪で目にするセメント工場の砂利の山の巨大なものと思えばよいだろう。,/span>


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左側は広大なビート畑、右は収穫されたビートだ。携帯電話と比べると、少し大きいサツマイモという感じだった。ビートの収穫も語れば切りが無いので、是非、ご自分の目で感動を味わってください。 収穫風景に見入ったりしたが、富良野から7時間余りの奮闘で標高930mの吹上温泉のキャンプ場に登りついた。   

 

[23日] 起床4時。気温4℃。テントから顔を出すと

十勝岳の噴煙が迫る白銀荘キャンプ場 
今なお激しく燃え立つ十勝岳の噴煙は背後から昇った太陽に照らされて快晴の空に白く輝ていた。

 

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 十勝岳への登山道はキャンプ場から3kmほど北の望岳台から始まる。  鳥はおろか、草さえ生えない火山礫の中を4時間登り、

62Ⅱ噴火口を見下ろす十勝岳山頂 
噴気のあがる「62Ⅱ噴火口」を下に見て十勝岳の山頂に立った。双頭峰のトムラウシ山が望まれる。国設白金野営場に泊まる。

[24日]大雪山の旭岳へは、一度、美瑛(びえい)の町まで下ってから上り返す。

[25日] 旭岳の登山口は標高1100m、美瑛から1日かかりのクライムである。若者チャリダー達は少々の上り坂なら時速7kmは下回らないと豪語するが、定年組の私にとっては時速4kmが精々である。今にも止まりそうになりながら必死にペダルを漕ぐ。不覚にも足先を地面に着けてしまうと再スタートがきれる勾配が緩いところまで自転車を押し登ることになる。自転車旅行は、その行程そのものがドラマチックであり、旅の目的でもある。


[26日] 旭岳への経はロープウエー乗り場を右に20m程行った小橋の横の登山ポストから始まる。
北海道の水芭蕉は本土のものに比べると、全く別の植物のように思えるほど大きい。その葉の丈は7~80cmはある。この時期に、もう水芭蕉の花は無いのは当然としても、また、その実というべき物も見事に喰いちぎられている。なんでも、熊の好物であるそうな。人の群れるケーブル駅から50mほど入れば、そこはもう熊のテレトリーである。
大雪山旭岳山麓のすがた見の池 
クマ鈴を振り鳴らしながら良く踏まれた小経を2時間登ると標高1600mの姿見の池である。ここからまた約2時間登ると山頂であるが、耐風姿勢を要する烈風のために2000m弱で撤退して、旭岳キャンプ場に連泊する。

[27日] 昨日に変わって好天無風。思いの外、あっさりと大雪旭岳の山頂に立つった。

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一気に1000mのダウンヒルで旭川に下り神楽岡公園に連泊して市内を見物する。

[29日~9月1日] 旭川から西へ40kmの秩父別(ちっぷべつ)で台風16号をやり過す為に停滞する。。悪天ならば連泊して郷土資料館などで町のいわれを調べるのも楽しいことである。時間を贅沢に使えるスローライフな旅である。

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秩父別は屯田兵が開いた町であり、公園や住宅団地に名を留めている。


[2~3日] 日本海岸に出て、天売国道をひたすら北上し稚内を目指す。   

北海道を自転車で旅すると異次元の生活体験を味わえるが、天売国道沿いの道の駅「てしお」では驚天動地の経験をした。道の駅の自販機で買ったコーラの空き缶を捨てる箱が無いので、すぐ横の売店で捨てるところを尋ねるとなんと!!!!!!   

「空缶は持って帰ってください」と堂々と宣告された。???????

「空缶は、お客さんのものですから・・・・・・・」だと!!!!!!。。

この道の駅の客あしらいは旅人の間では有名なことだとさ・・・。 

 ・・・・でも、これぐらいのことで、北海道の魅力は損なわれないょ~~~。
再度、行きたいな~~~~


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 ローマの巨大なコロシアムを想わせる防波堤の中にテントをはる。 巨大な防波堤。左側の壁の向こうは日本海である。 


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[4日]稚内港から利尻に渡り、北麓キャンプ場泊。

 翌5日、快晴の利尻岳に登ると山頂からは国境の海の向こうにサハリンが望める。下山後、島の西岸に位置する沓形(くつがた)岬公園のキャンプ場に移り、このキャンプ場に一週間以上も居続けることになるとは、この時はまだ想像もしていなかった。自転車で100名山を旅すると地元の人との語らいと交流は想い出深いが、利尻の旅は特別だった。その突然やってきた旅のハイライトは次回報告しよう。                                                                      おわり

 

ps.このレポートは大阪府勤労者山岳連盟の機関紙「労山ニュース」2005.4月号に掲載したものに加筆改稿したものです。

大阪労山のHPは 山仲間の山行レポートのホームページにリンクしています。

                      

 

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tag : 富良野 十勝岳 ハーベスター 吹上温泉 望岳台 美瑛 旭岳 大雪 稚内 自転車

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自転車で100名山

Author:自転車で100名山
10年計画で自転車だけで100名山を完登した記録。登山旅は旅程そのものがドラマだ! 定年からの100名山は自転車の旅で楽しもう! 
トムラウシへの道には車輪よりも大きなフキが群れている。

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