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9日目 10月5日 故郷たつの市で

 川口市を出発してから9日間は秋晴れに恵まれて快適なツーリングに恵まれましたが、今日は沖縄付近の台風23号の影響で雨もようです。傘が要るか要らないか微妙な雨です。
 無理をすることも無いし、10日目でもあるし、停滞する一番の理由はここが故郷の龍野だからです。しかし、雨を避けるに帰る家は有りませので体育館の庇を借りています。





今は故郷と謂わざるを得ないたつの市~~赤とんぼのメロディーが朝夕静かな町に流れます。
母が亡くなって庭の草抜きまでも手が回りかねて、親父から貰った家を人手に渡して3年が過ぎた。
故郷は誰にも思い出を持つものであるが、私の思い出は幼稚園んから小学校低学年のことだ。
 私の家には4人の子供が居て、子供が生まれると一人ひとりにネイヤ(女中さん)が付いていた。私の面倒を看てくれたのは「マリコ」ねーちゃんだった。田舎の中学を出て直に我家にやってきたのだ。
 「夕焼け小焼けの赤とんぼ~ 負われて見たのはいつの日か~~~~」
 私もマリコねーちゃんにおんぶしてもらって田圃の畦道を歩いた。赤とんぼの季節だったのか蓮華の時期だったのか今は思い出せない。だけど龍野を思う時、いつも赤とんぼが私とマリコねーちゃんの周りを飛び回るのだ。
 毎日、夕方になると遊び場所を回って私を探し回るのもマリコねーちゃんの一つの仕事だった。
 ある日の夕餉の後で、マリコねーちゃんが私の前に座って「明日からは、夕方になると一人で帰るのですよ」と普段とは違う言葉で一言ひとこと静かに話し掛けた。
 明くる日はねーちゃんの言付けを思い出して夕方には一人で帰宅した。まだマリコねーちゃんは帰っていなかった。母に用事を言付けをられてお使いに行くこともよく有ったので、夕餉も食べずに門柱に寄りかかってねーちゃんを待った。
 何日かの泣き寝入れの後、白いワンピースを着たマリコねーちゃんが帰ってきた。知らない男の人と一緒だった。いつものように膝に座ろうとすると母が「もう、勝彦のマリコねーちゃんと違うよ」と動きを制した。

 醤油醸造を生業として300年余住み続けた龍野を私は後にしたのだ。ふるさとと謂う諡と父の墓を残して。
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テーマ : 自転車
ジャンル : 趣味・実用

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自転車で100名山

Author:自転車で100名山
10年計画で自転車だけで100名山を完登した記録。登山旅は旅程そのものがドラマだ! 定年からの100名山は自転車の旅で楽しもう! 
トムラウシへの道には車輪よりも大きなフキが群れている。

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